デザインの現場から

2014年08月

2014.08.18

温泉×クリエイティブ!?


こんにちは!グラフィック担当の森です。

先日、クリエイティブ強化費を利用して 愛媛県松山市にある道後温泉に行ってまいりました!

道後温泉+アートで道後オンセナート!

道後温泉本館の改築百二十年の大還暦を記念して、アートプロジェクトが行われています。

近年様々な地域でアートプロジェクトが行われていますよね!
愛媛県では、このようなアートプロジェクトの開催は今回が初めてです。
このようなアートプロジェクトは、まちおこしとして実際に効果があるものなんでしょうか?
地域ブランディングとしてのアートプロジェクトを体感してまいりました!

◆そもそも何故道後でアートプロジェクト?
歴史も知名度もある道後温泉ですが、年々宿泊数の減少に悩まされています。(1999年約129.9万人→2011年約76.6万人)

総合プロデュースはスパイラル/株式会社 ワコールアートセンターが行っていますが、運営・PR・各種ツール制作は地元のNPO・クリエイターの団体「道後アートプロジェクト」が全て行っています。
(最近の瀬戸内あたりのパッケージやグラフィックデザインは、ほんとにキレイなものが多いです!)

地元の若者が中心となって行うことで、まちづくりを担う人材を育てる目的も併わせもつ仕組みになっているんです!

◆アート作品ひとりじめ!

道後オンセナートの一番の特徴として、
実際のホテル・旅館の客室を1部屋まるごと作品にしている 「HOTEL HORIZONTAL」というものがあります。
各旅館の垣根を越えて、宿泊施設の方々も一緒になって参加できる仕組みになっているんです。

しかもこちらのお部屋は宿泊可能なので、 この空間を一晩独り占めできてしまうなんとも贅沢なプログラムなんです!
そんな一部をご紹介します。(満室で宿泊はできませんでした…)

H02 / Suuri Taiga/大草原 / 石本藤雄さん

H09 / ロ / 皆川明さん

H04 / わが魂の記憶。そしてさまざまな幸福を求めて / 草間彌生さん

各部屋とも「最も深い夢」をテーマに作られています。
特に素敵だったのが陶芸家 葉山有樹さんの「藍」。

陶板画で作った絵本「魚になった少女」の挿絵を壁一面に配置しているもので、
写真では暗く見えますが、海の中のような心落ち着く空間でした。

卓上の鉢にスポットライトが当たっており、
水面を揺らすと天井に光がキラキラと反射します。

部屋はオンセナートが終わると元の客室に戻してしまうそうです。
もったいない…!!

従業員さんも、今年は閑散期の時期も予約が多いです、とおっしゃっていました。地域活性の起爆剤としては効果てきめんのようです。

何か新しいハード(施設)を作るのではなく、
地域の資源である宿泊施設(既存のハード)にアート作品(新しいソフト)を展開して
徹底して地域に根差しているのが道後オンセナートの大きな特徴です。

ここ数年の地道な景観保護活動も、とてもいいタイミングだったと思います。

泊まれる部屋以外にも、街全体にアート作品が広がっていますが、
影絵が多く、昼間は見ることができません。
そのため、浴衣で夜の温泉街をぶらぶら…という動線が自然にできます。
道後温泉本館でもアート作品が数点展示されていました。

道後温泉本館

霧の彫刻 / 中谷芙二子

霧の彫刻が涼しくて はしゃぐ観光客の方々

写真でお分かりいただけるように、若い人がすごく多かったです!
このようなイベントを通して今まで道後温泉に興味がなかった若年層に実際に来てもらって

「道後温泉っていいな、また来たいな」

と記憶に留まることができたなら とても良いことですし、

「何か面白いことが起こりそう」な感じをもっと出せれば、
道後温泉の新しい魅力に繋がるんじゃないかなと思いました!

みなさんも機会があればぜひ!道後温泉に行ってみてください!

道後オンセナート公式サイト
http://www.dogoonsenart.com/

参考文献
http://www.soumu.go.jp/main_content/000162112.pdf