2010 PHOTO STUDIO TORUN

滋賀県は、全国でもまれに見る人口増加に伴い、商業施設の計画も拡大している地域と言えます。県庁所在地の大津のショッピングセンター内にオープンした「とるん」は、約90坪を擁する写真スタジオです。
ショップ区画は、間口が比較的狭く、奥へと変則的に広いスペースでした。お客様の導入にあたり、強いインパクトと、期待感を持たせるアプローチが必要とな ります。近年の写真館の特徴として、撮影衣装の豊富さを売りにしていることが少なくありません。どうしても繁雑になりがちな衣装の展示、見せ方が重要なポ イントになります。ボリュームを保ちつつ、カテゴリー分けして整理する。いかに奇麗なハンギングになるかが鍵になります。ここでは照明の当て込みと、ハン ガー吊り元の工夫をしました。
空間デザインコンセプトを設定する上でイメージしたものは、昔、白黒写真フィルムからカラーフィルムが出現した時、フィルムメーカーがどこも必ず7色の虹 をパッケージに入れていたという記憶でした。やはり虹は、色彩の象徴とも言えるものなのでしょう。そして、子供の頃に見た虹は、不思議な宇宙感や感動があ りました。このカラーリングを空間に反映させてみることにしました。ショッピングセンターという外光のあまり入らない空間で、7色の虹を表現してみたかっ たのです。そのために、周囲の色を極力抑え、モノクロームのコントラストを基調としました。
写真を撮りに来た子供達に、7色の虹が放つ夢を感じてもらえたでしょうか。

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